学生の頃は恐怖など微塵も感じなかったジェットコースター。
絶対安全。という根拠の無い確信があったのだろう。
それが、大人になるとどうだろう。
「絶対安全などあり得ない」ことを知った今、
「安全ですよ。」といわれると余計に怖くなってしまう自分がいる。
少し前に日本で久しぶりにジェットコースターに乗る機会があり、
感じたのはそんなことだった。
年季の入ったアトラクションでとりわけ頭を過るのは
「いつかは事故が起きて、安全基準が見直されるだろう。
その時が今日かもしれない。」
そんなことを考えてしまうのは小生だけだろうか。
さて、ことボリビアの場合、
「その時」はすぐにやってくる。
昨年ボリビア、ラパス(La Paz)に建設されたロープウェイ、
「ミ・テレフェリコ(私のロープウエー)」。
このロープウェイは「観光名所」というよりは
すり鉢状の高低差激しい、La Paz市特有のニーズに
応える形で建設された。
2014年中、たてつづけに3路線の運行が開始され、
驚きというよりはむしろ
「大丈夫か?」
という不安の方が大きかったが、一年経たずしてその時はきた。
La caída de un árbol afecta a Mi Teleférico y causa pánico
2月13日に倒木の影響でロープウェイが落下。
少なくとも3人の子どもと妊婦を含む19人が負傷した。
以下はニュース動画。
こうした事故を受けて安全面での管理体制が見直されればいいのだが。
日本のようにはいかないだろう。
ボリビアでロープウェイに乗るは、
「本当にこれに乗る必要があるのか。外からパシャリと写真じゃダメなのか」
家族の写真を眺めながら熟考することをお勧めする。