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ナランハ売り

photo credit: nerinatal via photopin cc

コモエスタス?田中です。

先日、ナランハ(オレンジ)売りの男の子に叩かれた時の話なんですけど、

この子の営業力、とにかく半端無いんですよ。

なんか、今の日本人に足りないものの1つが見えた気がして、記事にしたいと思います。


南米ではごく日常的な風景だと思いますが

ここボリビアでも有料道路の料金所には、物売りの人たちが溢れています。


手作りのパンや、飲み物や果物などを売り歩いているのですが、

小学校低学年くらいでしょうか、

7歳~10歳くらいの子供が売っていることも少なくないんです。












僕が男の子に叩かれた料金所は、事務所が道路から数メートル離れたところに設置されていて、

窓を開けて、行き先を告げ、

料金を支払い、

子供が控えのチケットを事務所にとりに行って戻ってくる、

というような流れになっています。



その、「事務所に行って戻ってくる間の数十秒」

ナランハ売りの子供に与えられた売り込みタイムです。

全部がそうだとは言いませんが、こういう場所で売っているものは、僕は大抵、衛生的にアウトなので

極力買わないことにしているんですが、

ちっちゃな営業マン達は簡単には引き下がりません。


「いらないよ。」っていうと

「なんでよ?」と理由を聞いてきたり、

「コーラあるからいらないよ」と答えると


「コーラは体に悪いからこれにしときなって

などと売り込んでくるんです。




10歳前後の子供がですよ?!




ただでは絶対引き下がらないんです。

そんでバリバリ稼ぐんです

日本でこれくらいの歳の子は、僕のイメージだと

親に

「ゲーム買って~」とねだるくらいしかできないと思うんですが、

ボリビアの子たちは本当たくましいんです。


そんで、その極めつけが、こないだ出くわしたナランハ売りの男の子。

いつものように、

「いらないよ」というと、




笑いながら僕の顔面を叩いて逃げて行きましたからね。



叩かれた瞬間はなにがあったのか分からず、しばし呆然としましたが、



あとで考えると、


「買わないお前はトント(アホ)やなー」と。

「トントは叩いてしまえ」と。


そんな感じだったと思います。


明らかに叩くのは間違っているのですが

いやいや本当たくましい・・・・




さて、

この強さはどこから来るのかと僕なりに考えたんですが・・・



この子たちは

営業マンに必要な「思考法」をこの歳で体得

してるんですね。

それはつまり、


買わない人が圧倒的に多かったとしても、

それは営業マン(自分)を否定しているわけではなくて、

商品(ナランハ)を否定している。


だから僕は全く悪くない。


という考え方であったり

こんな素晴らしい商品(ナランハ)を買わないのは愚かだ

売れないのは僕のせいじゃなくて

価値を認めない相手が悪い。(叩いちゃえ♡)

てな感じの、

日本では社会人になって、始めて学ぶような

営業マンに必須のタフネスを

この歳で体得してしまってるんですね。


生活が厳しい中で、でも笑顔を絶やさずナランハを売っている男の子を見ると、

日本の子供たちにも

「かわいい子にはボリビアへ旅させよ」

的な教育も良いのではと思ったこの頃です。

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田中慎也
田中慎也
ボリビア人の気質とこの国の風土が大好きなんですよね。ボリビア永住権取得済み。日本へは免許の更新以外では帰国していませんが、それももういいかな。好きなアーティストは久石譲です。